カテゴリ:日本のくらし > 社会、政治

むかしむかし、義務教育課程にあった頃。
美術の授業で、ポスターを描きました。

課題は、核兵器反対。

描いた絵は優秀賞となり、式典に参加。
壇上にのぼって、自治体長から賞状を受け取りました。
あのときの光景、感情は、いまだに覚えています。

虚しく、自分の愚かさが情けなかった。

思い出したのは、安保運動。
当時、与党を糾弾した人達について。
運動からその後、支持層に回ったわけに、合点がいきました。

70年安保闘争


反対しようとするあまりの危うさ。
それゆえに、たやすく懐柔される仕組み。

情報はなんのためにあるのか。
誰のためにあるのか。
なぜ知るのか。

そういうことを考えつつ、学ぶ日々です。

手持ちの本。
部分的に再読するつもりで、棚から取り出して。
読み始めたら、とまらなくなりました。

日本国憲法
概説 現代政治 その動態と理論

再読したかった部分は、日本国憲法について。
制定、基本原理、引用文「幣原首相の信念」。

日本国憲法といえば。
6月22日付けブログに、前文を引用しました。

条文は解釈によりますが、前文はそうではありません。
在り方を意識しよう、時事を注視しよう。
それには、前文をあらためて知るのがよいだろう。
そう考えて、引用しました。

けれども、脆弱な自分の理解力では、甚だ心もとなし。
五十嵐さんの本を棚から取り出したのは、そういう次第でした。

読み始めたらとまらない理由について。
今現在に繋がることが、随所に見られます。

たとえば、6月14日付けブログで言及した、護衛艦・哨戒機の派遣。
自衛隊の海外派兵は、PKO法が制定されて以後。
PKO法を可決・成立した宮沢首相について、こういうくだりがあります。

この対談の中で、宮沢は戦後を振り返って、社会全体と同調しようというコンフォーミズム的な傾向が残っていると指摘しつつ、次のように述べていた。

「誰か大変に野望を持った政治家がいて、少し長期的に国論を操作してどっちかに向けようとすると、やっぱりまだ非常に向かいやすいという性質は、意外に戦前と比べて変わってないんじゃないか、という気がしましてね」(高坂・宮沢、前掲書)

宮沢の予感は的中したというべきだろう。とはいえ、当の自分が「誰か大変に野望を持った政治家」によって面接試験を受けさせられ、「少し長期的に国論を操作して」自衛隊の海外派兵のお先棒を担がされようとは、夢にも思わなかったにちがいない。宮沢もまた、「意外に戦前と比べて変わってない」現代社会に棹さす政治家の一人になってしまったというべきかもしれない。

(「序章 現代政治の諸相」より引用)
あとがきの言葉をかりれば。

「もし、政治の実情がこのような国民の怒りや欲求に応えることができなければ、再び三度日本政治の激変がもたらされるに違いない。その時のために、そして何よりも、現代政治に対する理解とその革新的・民主主義的な変革を求める深部の力の蓄積のために」

熟読することにします。

ヨコ組ぶんこ六法2012

はじめて買った六法全書。
省略された部分はありますが、コンパクトで使いやすい。

買った理由は、法務の自習。
法律そのものへの興味もありますし。
在り方を意識しよう、時事を注視しよう、というのもあります。

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法律と時事。
最近では、こういう動きがありました。

■6月15日 違法ダウンロード刑事罰化・著作権法改正案が衆院で可決(ITmedia)
■6月20日 原子力規制委 設置法成立(東京新聞)

 原子力規制委員会設置法について。
6月21日、東京新聞は問題を指摘し、手続きのやり直しを提起しました。
「原子力の憲法」こっそり変更(東京新聞)

◆手続きやり直しを

原子力規制委員会設置法の付則で原子力基本法が変更されたことは、二つの点で大きな問題がある。

一つは手続きの問題だ。平和主義や「公開・民主・自主」の三原則を定めた基本法二条は、原子力開発の指針となる重要な条項だ。もし正面から改めることになれば、二〇〇六年に教育基本法が改定された時のように、国民の間で議論が起きることは間違いない。ましてや福島原発事故の後である。

ところが、設置法の付則という形で、より上位にある基本法があっさりと変更されてしまった。設置法案の概要や要綱のどこを読んでも、基本法の変更は記されていない。

法案は衆院通過後の今月十八日の時点でも国会のホームページに掲載されなかった。これでは国民はチェックのしようがない。

もう一つの問題は、「安全確保」は「安全保障に資する」ことを目的とするという文言を挿入したことだ。ここで言う「安全保障」は、定義について明確な説明がなく、核の軍事利用につながる懸念がぬぐえない。

この日は改正宇宙航空研究開発機構法も成立した。

「平和目的」に限定された条項が変更され、防衛利用への参加を可能にした。これでは、どさくさに紛れ、政府が核や宇宙の軍事利用を進めようとしていると疑念を持たれるのも当然だ。

今回のような手法は公正さに欠け、許されるべきではない。政府は付則を早急に撤廃し、手続きをやり直すべきだ。(加古陽治、宮尾幹成)
安全保障といえば。

6月19日、沖縄県知事は、オスプレイ整備への反対を表明しました。
オスプレイ配備に反対伝える(NHKニュース)

墜落事故の原因は不明。

アメリカ空軍は、訓練継続方針を表明。
「オスプレイ」墜落事故 米空軍、機体に欠陥ないと訓練継続方針


米軍機の墜落事故について。

思い出すのは、中学生だった頃。
学校内の廊下に、古びた新聞記事のコピー紙が掲示されていました。
内容は、かつて近隣で発生した米軍機の墜落事故。

パパママ・バイバイ 横浜市緑区(現在の青葉区)の米軍機墜落事件<1977年>

近隣の米軍機に関する事故について。
2012年2月には、落下した部品が自動車を直撃しました。
町田市周辺で発生した米軍・自衛隊機の事故

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六法全書、冒頭は日本国憲法の前文。
ここに引用します。

<1>日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。

これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づくものである。

われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

<2>日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。

われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。

われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

<3>われらは、いずれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従うことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立とうとする各国の責務であると信ずる。

<4>日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。

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