160324
表紙は英国話なので、あやかって紅茶を飲みながら。

坂田靖子とは
白泉社の少女漫画雑誌『LaLa』の創刊メンバー。ジャンルはシリアスからコメディまで多岐にわたり、白泉社との専属契約後は多方面で執筆。

『LaLa』をはじめ、坂田先生の作品はリアルタイムでよく読んだ。漫画雑誌を手に取らなくなってからは、単行本を書店で見ては入手。今回、デビュー40周年記念本として、手に取ることができるのは嬉しい。

読んでみて
本の帯には、「誰でも描けそうでいて描けない。」と、萩尾望都先生のお言葉あり。ペンタッチが軽妙なので、誰でも描けそうに思えるかもしれない。が、描けない。そのわけは、本書を読んでわかった気がする。

坂田先生の描かれる世界は、英国、アジア、ファンタジー、SF、いずれにおいてもリアリティがある。英国はおろかアジアにもいらしたことがないのに。それもそのはずという、作家としての佇まいに感嘆した。

収録は、ユーモラスで詳しい年譜、漫画家になるまで・なってからのお話・漫画に加え、親交のある漫画家から見た作家像・対談も掲載され、とても読み応えがある。

私感
ルポ・エッセイ漫画の肝はなにか、どう表現すべきか。そういうこともわかったので、学びたいと思う。

【参考リンク】
正文館本店
夜10時まで開いてる書店。こちらで問い合わせ、入手。親切丁寧。

総特集 坂田靖子 ふしぎの国のマンガ描き|河出書房新社
本の詳細がわかる。読者の声が、坂田先生ファンらしい内容で和む。